「SF成分てんこ盛り!」ARMS/皆川亮二

今回は大メジャー作品「ARMS」です。昭和の少年達の中には、「SF大好き!」ってヤツがどこにでも必ずいたんです。そうなんですけど、当然のことながら当時は基本的に「アナログのSF」と申しましょうか。人間の肌で感じられる「センス オブ ワンダー」ってやつが普通でして、この連中の生きたのは、理屈よりも何よりも直感で未来を感じられるそんな作品があった時代でありました。「理屈は後から付いてくるものさ!」と言いましょう。今回のこの「ARMS」っていうヤツ。私はデジタルの時代平成の作品でありながら、そういうアナログ正統派のセンスを受け継いだ作品と見ております。
●「ARMS」とは「炭素生命体と珪素生命体のハイブリッド生命体。ナノマシン(厳密には金属生命体の細胞)の集合体であり、ナノマシンを統括する力を持ったARMSのコアを人間に移植、もしくは人間の体内でコアが生成されることで誕生する。」ってやつでしてこれを巡ってあまた「お約束」の「えすえふ要素」が乱れ飛ぶのです。
●話は「選ばれた者たちが悪の秘密結社に立ち向かう」っていう仮面ライダー的定番パターンなんですが、これがとにかく重い!主人公達の背負わされた宿命がめちゃくちゃ重い!シリアスドラマだから当たり前としても、個人の領域をはるかに超えてしまった力を託されるってことはかくも厳しいことかってことを描きつくしております。そして主人公たちがこの宿命に立ち向かい、打ちのめされても何度でも立ち上がるのがこの作品の核なんであります。
●「ARMS」は平成9年から「週刊少年サンデー」にて連載されていました。(全22巻)そして第44回(平成10年度)小学館漫画賞受賞を取ってしまいました。
●中古市場にはごく普通に出回っておりますので、入手は容易と思われます。全巻揃いの大人買いもアリなんであります。

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この記事へのコメント

バルたん
2011年06月05日 22:54
ARMSですか、もう10年近く前になりますね。連載途中から読み始めて、最終回まで読んでしまいました。コミックスは持っていません。22巻もあるとは知りませんでした。そう、SFっぽい設定がたくさん散らしていますけど、最後は「根性」に行ってしまうあたりがサンデーらしいですね。作者の皆川亮二さん、最近はどちらで描いていらっしゃるのでしょう?
森 満丸
2011年06月06日 11:35
「根性だけではどうしょもないが、根性なければもっとダメ」ってところですなぁ。ま、少年漫画だもんね。皆川亮二さんはその後も青年誌の方で頑張っておられるようです。(雑誌はわからないけどやっぱり小学館だと思う)ARMS以降読んでないんですが、そろそろ新しいのに手をつけようかな。

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